高齢者にいやがられない話し方をしよう

介護の知識や技術は、書籍や講習を利用すれば、ある程度は身につけることができます。しかし、知識や技術だけあればよいというわけではないのが介護の難しいところです。

特に高齢者の場合はコミュニケーションの取り方を工夫しなくてはいけません。それぞれが長い年月、様々な環境の中で生きてきた方たちなので、不快に思われないコミュニケーションを心がけましょう。

例えば、利用者に対してタメ口で話す方がいますが、その言葉遣いを嫌がっているケースもあります。一般社会では、お年寄りにいきなりタメ口を使うという状況はほぼないので、そう思われても当然です。また、お年寄りの家族も、タメ口をよく思っていないケースもあるので注意が必要でしょう。

かと思えば、敬語や標準語で話されるのがイヤ、という高齢者もいます。そういった場合は、方言まじりの比較的丁寧な話し方をすると納得してもらえることが多いようです。人によって、好む話し方は違うので、利用者のことをしっかりと考えた上で、最適なコミュニケーションを選ぶことが重要だといえます。

もしも、お年寄りとのコミュニケーションのコツが知りたいのなら先輩介護士に聞いてみるとよいでしょう。同じ環境で働いている介護士に質問すれば、自身の状況にピッタリのコツを教えてくれるでしょう。もちろん、コツを教わったからといってすぐに実践できるわけではないので、日々の仕事の中で、コミュニケーション技術を磨いていくことが大切です。