介護の仕事で利用者と上手く接するためには、高いコミュニケーション能力が求められます。日ごろから、利用者とのあいさつや相談などの機会を利用してスキルを磨くことがおすすめです。
特に、特別養護老人ホームなどの要介護度の高い利用者が多い施設で働く場合には、認知症などのために、意思疎通が難しいというケースも少なくありません。そこで、コミュニケーションを円滑に行うために、相手の話にしっかりと耳を傾けるのはもちろん、興味のあるテーマを見つけて話しかけることがポイントです。また、うまく話せない利用者とコミュニケーションをとるためには、声だけでなく表情や指の動きにも注目することが大切です。
《※状況に合わせた話を聞くコツについては こちら の記事が参考になります》
介護業界で役立つコミュニケーションのコツをつかむためには、長い年月が必要となることもありますが、なるべくベテランの先輩からアドバイスをもらうことで、自分らしい会話の仕方をマスターすると良いでしょう。老人ホームやデイサービスなどを運営する民間企業や社会福祉法人においては、研修の一環としてディスカッションやプレゼンテーションなどのコミュニケーション能力の向上につながる取り組みが行われる機会が増えています。
また、ケアマネジャーや介護福祉士、ホームヘルパーなどの資格試験に挑戦をするにあたっては、コミュニケーションをはじめとする実技の能力を高めることが重要となります。そのため、コミュニケーションに自信が無い場合には、優れた研修が受けられる介護施設を職場に選んだり、介護に関する勉強会やセミナーなどのチャンスを利用したりすることもおすすめです。